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2020 年度 実績報告書

IBの理念を踏まえたカリキュラム・授業・評価の開発的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17H01028
研究機関広島大学

研究代表者

棚橋 健治  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (40188355)

研究分担者 木下 博義  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (20556469)
井戸川 豊  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (50293022)
三好 美織  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (80423482)
山元 隆春  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (90210533)
間瀬 茂夫  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (90274274)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード国際バカロレア / IB / ディプロマ・プログラム / 歴史 / 科学 / 文学 / 芸術
研究実績の概要

本研究は次の4点をめざす。①IBディプロマ・プログラムで育成を目指す資質・能力の全体像と,そこでの各科目の教育の位置づけを分析し,IBプログラムにおける各科目の教育の特徴を解明する。②日本国内のIB認定校において既に英語等で実施されている各科目の教育ならびにIB日本語認定校を目指して検討に着手している学校で構想されている各科目を調査し,それらの論理と実際を分析する。③上記2つの課題にもとづいて,日本語科目「言語と文学」「歴史」「科学」「美術」のモデルカリキュラム・授業・評価プランの構築を図る。④開発したプランを,授業キットとしてどこでも誰でも利用可能な形で整備し,その普及・拡大を図ることにより,教育界ならびに社会への還元を図る。
第4年度である2020年度は,前年度に引き続いて基礎研究として,IB機構より公表・刊行されている諸資料や海外で出版されているIB教科書等を調査・収集し,その解析を行うとともに,日本国内での研究者からの情報収集ならびに意見交換を行った。
しかし、予定していた日本国内のIB認定校における現地調査を行い,カリキュラムならびに授業の実態等を視察し,情報を収集するということは,COVID-19の影響で国内外の移動が著しく制限され,また学外者の学校訪問も困難な状況が続いたため,計画の大部分が実行できなかった。他方,昨年度までの視察等の成果を踏まえて,モデルカリキュラム・授業・評価プランの作成を行った。
そして,各科目グループでの調査・検討成果を共有するために,定期的に研修会を開催したが,学外の研究者や協力者他を招いての勉強会は延期とした。成果はオンラインセミナーの開催,11件の学会発表(オンライン,紙面),21件の著書・論文等,5件の工芸作品出品として公表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

オンラインセミナーの開催,11件の学会発表(オンライン,紙面),21件の著書・論文等,5件の工芸作品出品を行い,当初の計画を上回る成果発表となった。しかし,COVID-19の影響で,国内移動が著しく制限され,また学外者の学校訪問も困難な状況が続いたため,予定していた日本国内のIB認定校における現地調査が実行できなかった。

今後の研究の推進方策

第4年度は,COVID-19の影響により単年度では「おおむね順調」にとどまったが,第3年度までが「当初の計画以上に進展」していたため,研究全体の計画では問題はなかった。第5年度は最終年度に当たるため,引き続き,IBディプロマ・プログラムの本質・特徴の考察,日本国内のIB認定校の調査,各科目のモデルカリキュラム・授業・評価の開発を行い,研究期間全体の成果を整理し,発信する。

  • 研究成果

    (31件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (17件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (11件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] A Research on Metacognition in Observational / Experimental Activities in Science and the Factor Structure.2021

    • 著者名/発表者名
      Kinoshita, H., Matsuura, T., & Kadoya, S.
    • 雑誌名

      Information and Technology in Education and Learning,

      巻: 1 ページ: -

    • 査読あり
  • [雑誌論文] プログラミング的思考についての基礎的研究-小学校理科における授業実践を通して-2021

    • 著者名/発表者名
      山中真悟・中山貴司・木下博義
    • 雑誌名

      福山市立大学教育学部研究紀要

      巻: 9 ページ: 59-66

  • [雑誌論文] 河川教育を通して児童に身に付く力とその要因構造に関する基礎的研究2021

    • 著者名/発表者名
      桃原研斗・瀬谷敦之・西村岬・岩﨑泰博・靑木理恵・眞鍋瑞歩・宇谷亮介・西村洸・木下博義
    • 雑誌名

      教職開発研究

      巻: 4 ページ: 23-29

  • [雑誌論文] 「学び続ける教員」を育成するアクティブ・ラーニング型教員研修の実践-自主参加研修の事例に関する一考察-2021

    • 著者名/発表者名
      山崎茜・米沢崇・大後戸一樹・木下博義
    • 雑誌名

      学校教育実践学研究

      巻: 27 ページ: 93-99

  • [雑誌論文] 「他者」を観点とした「ごんぎつね」授業実践の検討2021

    • 著者名/発表者名
      間瀬茂夫
    • 雑誌名

      学校教育

      巻: 1243 ページ: 38-43

  • [雑誌論文] 教師教育における教科連携の試みー大学院「学力・コンピテンシーデザイン基礎研究」の成果と課題2021

    • 著者名/発表者名
      三好美織・鈴木明子・間瀬茂夫
    • 雑誌名

      学校教育実践学研究

      巻: 27 ページ: 123-130

  • [雑誌論文] 連載AIに負けない読解力を考える:第11回授業において読解力をどのように指導していくか(1)国語科の場合2021

    • 著者名/発表者名
      間瀬茂夫
    • 雑誌名

      教育科学国語科教育

      巻: 854 ページ: 84-87

  • [雑誌論文] 連載AIに負けない読解力を考える:第12回授業において読解力をどのように指導していくか(2)他教科の場合2021

    • 著者名/発表者名
      間瀬茂夫
    • 雑誌名

      教育科学国語科教育

      巻: 855 ページ: 84-87

  • [雑誌論文] Verification of Japanese language classes that foster logical thinking skills2021

    • 著者名/発表者名
      Daiki Mizoue, Hirotaka Nanba, Shigeo Mase, Sayaka Hashima, Isao Yamanaka,Ryusuke Miyamoto, Hiroyasu Yoshioka, Mayu Takahashi
    • 雑誌名

      The Annals of Educational Research

      巻: 48 ページ: 1-14

  • [雑誌論文] 児童が主体的に批判的思考力を高める指導法に関する研究-レーダーチャートによる目標設定と自己評価活動を通して-2020

    • 著者名/発表者名
      中山貴司・桃原研斗・木下博義
    • 雑誌名

      理科教育学研究

      巻: 61(2) ページ: 309-320

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ブレンド型授業における読むことの『選択的学び』と評価2020

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      論叢国語教育学

      巻: 16 ページ: 78-93

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 文学の対話的論証(Dialogic Literary Argumentation)と学習評価ー文学の授業における生徒へのフィードバックを中心にー2020

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      国語教育研究

      巻: 62 ページ: 1-14

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 教育改革と国語科教育の課題2020

    • 著者名/発表者名
      間瀬茂夫
    • 雑誌名

      国語科教育を問いなおす

      巻: - ページ: 63-68

  • [雑誌論文] 「考えの形成」のプロセスを重視した「書くこと」の指導2020

    • 著者名/発表者名
      間瀬茂夫
    • 雑誌名

      国語教育研究

      巻: 578 ページ: 4-9

  • [雑誌論文] 高等学校国語科における文章読解のつまずきに関する研究ー文章読解のモデルに基づく調査結果の分析をとおしてー2020

    • 著者名/発表者名
      登城千加・間瀬茂夫
    • 雑誌名

      広島大学大学院人間社会科学研究科紀要. 教育学研究

      巻: 1 ページ: 95-104

  • [雑誌論文] 連載AIに負けない読解力を考える:第1回連載企画の概要2020

    • 著者名/発表者名
      間瀬茂夫
    • 雑誌名

      教育科学国語科教育

      巻: 844 ページ: 88-91

  • [雑誌論文] 連載AIに負けない読解力を考える:第2回国語科における「読解力」のとらえ方2020

    • 著者名/発表者名
      間瀬茂夫
    • 雑誌名

      教育科学国語科教育

      巻: 845 ページ: 84-87

  • [学会発表] 中学校理科における実験計画力の指導に関する一考察-条件を制御する力に焦点を当てて-2020

    • 著者名/発表者名
      木下博義ほか
    • 学会等名
      第46回日本教科教育学会全国大会
  • [学会発表] 小学校理科におけるAR教材を用いた授業開発に関する研究-単元「もののあたたまり方」における科学的概念理解を目指して-2020

    • 著者名/発表者名
      木下博義ほか
    • 学会等名
      第70回日本理科教育学会全国大会
  • [学会発表] 理科におけるデータ解釈能力の育成に関する実践的研究-単元「物のとけ方」における問題解決の過程に着目して-2020

    • 著者名/発表者名
      木下博義ほか
    • 学会等名
      第70回日本理科教育学会全国大会
  • [学会発表] 中学校理科における探究活動と資質・能力の育成に関する研究-国際バカロレアの視点を取り入れて-2020

    • 著者名/発表者名
      木下博義ほか
    • 学会等名
      第70回日本理科教育学会全国大会
  • [学会発表] 中学校理科における自己評価ワークシートの考案-生徒の学習改善につながる彦評価を目指して-2020

    • 著者名/発表者名
      木下博義ほか
    • 学会等名
      第70回日本理科教育学会全国大会
  • [学会発表] 小学校理科における批判的思考力育成のための自己評価に関する研究2020

    • 著者名/発表者名
      木下博義ほか
    • 学会等名
      第70回日本理科教育学会全国大会
  • [学会発表] STEM系教師教育を指向した学習指導法の探究的アプローチ2020

    • 著者名/発表者名
      木下博義ほか
    • 学会等名
      第70回日本理科教育学会全国大会
  • [学会発表] 河川教育を通して児童に身に付く力とその要因構造に関する研究2020

    • 著者名/発表者名
      木下博義ほか
    • 学会等名
      2019年度第9回日本科学教育学会研究会
  • [学会発表] 高等学校における「批評する力」を育成する文学作品の学習指導に関する研究―批評文集を用いた「読みの観点」と「書き方」の習得・活用―2020

    • 著者名/発表者名
      間瀬茂夫ほか
    • 学会等名
      第139回全国大学国語教育学会秋季大会
  • [学会発表] 「学習者の論理」をどのように育てるのか─国語科学習領域をまたぐユーザーのための「論理」の学習指導」2020

    • 著者名/発表者名
      間瀬茂夫
    • 学会等名
      第139回全国大学国語教育学会秋季大会
  • [学会発表] 批評文(Literary Argumentative Writing)指導の構想2020

    • 著者名/発表者名
      間瀬茂夫
    • 学会等名
      第13回中国・北九州国語教育学研究会
  • [図書] (翻訳)読む文化をハックするー読むことを嫌いにする国語の授業に意味があるのか?ー2021

    • 著者名/発表者名
      山元隆春ほか(分担執筆)
    • 総ページ数
      190
    • 出版者
      新評論
  • [図書] ポスト・コロナの学校教育 教育者の応答と未来デザイン2020

    • 著者名/発表者名
      木下博義ほか(分担執筆)
    • 総ページ数
      170
    • 出版者
      渓水社
  • [図書] 国際バカロレアにおける「言語と文学」「文学」の授業から国語科のあり方を考え直す2020

    • 著者名/発表者名
      山元隆春ほか(分担執筆)
    • 総ページ数
      109
    • 出版者
      全国大学国語教育学会

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公開日: 2021-12-27  

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