研究実績の概要 |
生殖細胞の性分化機構に焦点をあて、オス化、メス化に必須な分子機構の解明を目ざしている。オス化に関しては、RNA制御のマスター因子であるNanos2とそのインタラクターCNOT複合体及びDND1が、いつどこで、どのような機構で標的RNAを認識結合し、分解あるいは、翻訳抑制しているのかをその分子機構を明らかにする。メス化機構に関しては、メス化決定因子であるSMAD4とSTRA8の標的を明らかにし、これらの遺伝子を同時にKOした場合に下流でどの遺伝子が変動してオス化がおこるのか、下流候補遺伝子を同定し、in vivo機能解析を行う。この解析は生殖細胞のメス化機構を明らかにすると同時に、性分化機構の解明につながる。
29年度はNanos2の機能におけるP-bodyの必要性を解明するため、P-bodyの形成に必須なDDX6遺伝子のノックアウトES細胞を作製し、キメラ解析により、P-bodyの必要性を検討中である。また雌化因子であるStra8, Smad4の下流解析を可能にするマウスの作製を開始している。
重複制限によりこの研究は終了することになった。
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