細胞膜タンパク質や分泌タンパク質の多くは、ゴルジ体を経由して運搬される。この運搬に負荷がかかると、GOMEDが働く。GOMEDは、トランスゴルジ膜を用いて実行される第2のオートファジーである。本研究では、(1)GOMED関連分子を5分子発見し、うち2分子に関して、詳細なメカニズムを明らかにした。(2)また、GOMEDは、神経細胞、膵ベータ細胞などで重要機能を果たしていることを見出した。(3)GOMEDの可視化法として、Ulk1リン酸化の免疫染色と蛍光プローブを用いた方法を開発した。(4)GOMEDの変調は、ゴルジ体輸送タンパク質の細胞質蓄積を招き、これにより細胞障害が発生することを見出した。
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