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2019 年度 研究成果報告書

実時間分析法による植物起源二次有機エアロゾルの生成・変質過程の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17H01866
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境動態解析
研究機関国立研究開発法人国立環境研究所

研究代表者

佐藤 圭  国立研究開発法人国立環境研究所, 地域環境研究センター, 室長 (10282815)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード大気汚染 / 微小粒子状物質 / 揮発性有機化合物 / 光化学オキシダント / 二次有機エアロゾル / スモッグチャンバー / 陽子移動反応 / 質量分析計
研究成果の概要

気候や健康に影響を及ぼす大気中の二次有機アエロゾル(SOA)の生成機構を研究するため、陽子移動反応質量分析計と自作の加熱脱着装置を組み合わせることによって、エアロゾル粒子中に存在する有機化合物のオンライン分析を行う装置を開発した。単一組成粒子の測定によってカルボキシル基、ヒドロキシ基およびカルボニル基を持つ有機化合物のフラグメント化に関する規則性を調べた。チャンバーで生成したSOA粒子中のオキソカルボン酸およびジカルボン酸濃度の変化を調べた。また、生成したSOA中には高度に酸化した分子や二量体も検出された。さらに、大気エアロゾルを観測して粒子中のジカルボン酸を検出した。

自由記述の分野

大気化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

世界では質量分析計を活用したオンライン大気粒子分析装置が新たな研究手段として注目を集めている。本研究は陽子移動反応質量分析計の改良によってオンライン大気粒子分析装置の開発を試みたものである。有機化合物のフラグメント化の規則性や粒子生成実験や大気観測から見出された課題は技術的に有意義な情報である。SOAのオンライン計測によりオフライン分析と似た有機化合物が検出されたことは、従来のオフライン分析に基づく知識の定性的な有効性を示しており学術的意義がある。さらに本研究でSOA中に二量体を検出した成果は、モデル研究者と共同で進めている大気微小粒子状物質予測モデルの高精度化にも貢献した。

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公開日: 2021-02-19  

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