研究課題/領域番号 |
17H01882
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
五十嵐 勝秀 星薬科大学, 薬学部, 教授 (30342885)
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研究分担者 |
大塚 まき 星薬科大学, 薬学部, 助手 (40734372)
山本 直樹 星薬科大学, 先端生命科学研究所, 特任助教 (50757432)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | エピジェネティクス / DNAメチル化 / 化学物質 / エピジェネティック毒性 |
研究成果の概要 |
分子細胞生物学の隆盛により、毒性学分野でも化学物質のエピジェネティック作用が問題視され始めています。我々はそのような毒性をエピジェネティック毒性と命名し、化学物質のエピジェネティック作用を簡便に検出可能なレポーターアッセイ系を開発しました。2種類のプロモーターの下流にルシフェラーゼ遺伝子やtdTomato遺伝子をレポーターとして接続しました。陽性化学物質としてアザシチジンを選び本システムを検討し、アザシチジンによりレポーター活性が上昇すること、その際、DNAメチル化が実際に減少していることを確認しました。本システムは今後様々な化学物質のスクリーニング系として活用されることが期待されます。
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自由記述の分野 |
分子細胞毒性学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エピジェネティック毒性は潜在的リスクとして認識されていますが、実際にエピジェネティック毒性を有することが報告されている化学物質は多くありません。その理由として、エピジェネティクスには高度な分子細胞生物学的手法が必要なためと考えられます。そのような手法は毒性試験を主とする研究現場には馴染みが薄く、その結果エピジェネティック毒性が検討されないままになっています。本研究で開発したアッセイ系は培養細胞に化学物質を処理し、溶解液中の酵素活性を測定するだけで済みます。これなら毒性試験の現場でも導入可能であり、今後エピジェネティック毒性検出に活用されることが期待されます。
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