研究成果の概要 |
本研究では地下水浄化利用に耐えるD. mccarty NIT01株を分離した.本株は最大4mMのTCEを脱塩素化し増殖可能でありゲノム上に19の脱ハロゲン化酵素(Rdh)遺伝子を有した. 本株は簡便に大量培養可能であり,また,既知のRdh(Vcr)の他,未同定の複数のRdhが関与することで高い脱塩素化活性を示す.一方,既報株に比べて突出した1,2-DCA脱塩素化速度を示すGeobacter sp. AY株が高い脱塩素化活性をもつ最大の要因は,脱塩素化酵素自体の活性が高いというよりも,Rdh遺伝子が恒常的にrpoBの6.6倍転写されるために発現量が多い点にある.
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