研究課題
本研究では、協調学習によるアクティブ・ラーニングにおいて、一人ひとりの学習者が効果的かつ能動的に相互調整・制御しながら協調的議論に参画し、知識構築・知識創造に携わる「認識主体性(epistemic agency)」を育むことを目的とする。多様な学習者が、協調的議論に効果的に参加するために必要なスキルを習得できるようにするため、以下の3点に取り組む。 (1) 相互に参加や意見の調整を行いながら、多様な視点から主体的に議論に参加する認識主体性を育成する方法の開発 (2) 上記手法の実施を支援する学習支援システムの設計と開発、評価 (3) 上記手法および学習支援システムを運用するための教育プログラムの開発。本年度は、昨年度まで開発していた各モジュールを統合して、協調学習の議論中に認識主体性を発揮できるように促す対話型ホログラフィックエージェントを実現した。また、小規模評価を行った後、別途開発していた協調的議論における認識主体性のトレーニングのための授業実践を試行して、実践的評価を行った。この結果、エージェントによる促しを経験すると、その後に学習者はそれをモデルにして協調的議論を互いに調整する認識主体性を主体的に発揮できる可能性を示した。本年度の成果は、書籍1冊にまとめたほか、国内学会で発表を行った。また、国際会議International Conference on Human-Agent InteractionでBest Poster Awardを受賞したほか、International Conference of the Learning Sciencesに採択された。現在、国際・国内学術雑誌への論文投稿を行っているところである。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
International Conference on Human-Agent InteractionでBest Poster Award受賞http://hai-conference.net/hai2019/awards/
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