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2019 年度 研究成果報告書

運動実践はKupffer細胞機能を改善し,脂肪性肝炎と肝発癌のリスクを低下させる

研究課題

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研究課題/領域番号 17H02174
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用健康科学
研究機関筑波大学

研究代表者

正田 純一  筑波大学, 医学医療系, 教授 (90241827)

研究分担者 柳川 徹  筑波大学, 医学医療系, 教授 (10312852)
呉 世昶  筑波大学, 医学医療系, 研究員 (10789639)
磯辺 智範  筑波大学, 医学医療系, 教授 (70383643)
蕨 栄治  筑波大学, 医学医療系, 講師 (70396612)
岡田 浩介  筑波大学, 附属病院, 病院講師 (80757526)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードNASH / LPS / Kupffer細胞 / 異物貪食能 / 運動実践 / 肥満モデル
研究成果の概要

NAFLDの発症や進展には腸内細菌菌体成分のLPSが重要な役割を演じる.過食肥満マウス(p62KO)における運動負荷がKupffer細胞の異物貪食能を増大させることを見出した. p62KOに3ヶ月の長期間にわたる継続的走運動(中強度以下の強度)をおこない,Kupffer細胞の異物貪食能の増大に関連すると考えられるNAFLDの肝病理組織と病態生理の改善について検討した.本研究において運動実践は1. 肝の炎症および線維化を改善した.3. 門脈血中LPSの上昇を抑制した.p62KOにおいて,継続的走運動が門脈血中のLPSの代謝動態を変化させ,肝病態進展(線維化)を抑制することを初めて明らかにした.

自由記述の分野

肝臓病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

過食肥満マウスモデルにおいて,継続的走運動が門脈血中のLPSの代謝動態を変化させ,肝病態進展(線維化)を抑制することを初めて明らかにした.先行研究において,継続的走運動は腸内細菌叢を変化させること(Zhang C. et al., 2013, Kim D and Kang H., 2019)や,腸管透過性の亢進を抑制することが明らかになっている(Luo B. et al., 2014).継続的走運動は,腸内細菌叢を変容させることや腸管透過性を低下させることで,門脈血中LPSの上昇を軽減したと考えられる.本結果は運動がNAFLDの病態改善に有用であることの分子メカニズムの一つであると考えられた.

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公開日: 2021-02-19  

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