研究課題/領域番号 |
17H02323
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
土肥 秀行 立命館大学, 文学部, 教授 (40334271)
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研究分担者 |
石田 聖子 名古屋外国語大学, 世界教養学部, 准教授 (10795230)
巖谷 睦月 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 研究員 (40749199)
和田 忠彦 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (50158698)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 新前衛派 / モダニズム / 前衛 / 未来派 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は、国内においては1960年代イタリアの前衛の存在自体を、主要作家群の文脈化をとおして明示的に抽出しえたこと、国外、イタリアにおいては、「新前衛派」のもつヨーロッパ的意義を実例をもとに明らかにしえたことにある。そうして以下の3点の課題に取り組み得たことにある。すなわち、「イタリア新前衛派の発見と再考」(日伊両国の関連学界全般にとり焦眉の課題)、「比較文化論的研究の実践」(詩、小説、理論、美術、音楽、雑誌メディアといった分析対象の横断性)、「モダニズム研究の再構築」(20世紀全体を包括する視座を附与する作業)である。
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自由記述の分野 |
イタリア文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義や社会的意義は、究極的には「前衛」というキーワードにもとづいて再編成されるイタリア20世紀観、さらには新たな文化情勢を踏まえたヨーロッパ俯瞰図の提案にある。その意図は、総体としてのヨーロッパ地域文化研究の一角に、定点としての「イタリア」を「前衛」を軸に位置付けることにある。そして従来の前衛観ひいては現代ヨーロッパの芸術における「文化的根の複数性」(M. Cacciari)を保証する手段となると確信している。
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