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2020 年度 実績報告書

地域活性化におけるエスニック資源の活用の可能性に関する応用地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17H02425
研究機関立正大学

研究代表者

山下 清海  立正大学, 地球環境科学部, 教授 (00166662)

研究分担者 矢ケ崎 典隆  日本大学, 文理学部, 教授 (30166475)
加賀美 雅弘  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60185709)
根田 克彦  奈良教育大学, 社会科教育講座, 教授 (50192258)
石井 久生  共立女子大学, 国際学部, 教授 (70272127)
大石 太郎  関西学院大学, 国際学部, 教授 (70433092)
福本 拓  南山大学, 人文学部, 准教授 (50456810)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワードエスニック資源 / 地域活性化 / エスニック集団 / エスニックタウン / エスニック地理学
研究実績の概要

本研究の目的は、海外および日本国内において、地域活性化におけるエスニック資源の活用の可能性について考察することである。5年間の研究期間の中で、2020年度はその4年目であった。各研究メンバーは、これまでの3年あまりの調査・研究の成果を、2020年12月6日開催の地理空間学会の第13回大会シンポジウム(オンライン開催)で、「地域活性化におけるエスニック資源の活用」というテーマで,それぞれ発表し、今後の研究上の課題等を再確認にした。
北アメリカに関しては、矢ケ崎典隆が「ロサンゼルス大都市圏におけるエスニックタウンとエスニック資源の活用」、大石太郎が「カナダにおける国指定史跡とエスニック集団の歴史的遺産を活用した地域活性化の試み-沿海諸州のフランス語系少数集団アカディアンの事例-」と題して発表した。
ヨーロッパに関しては、根田克彦が「ロンドン,タワーハムレッツ・ロンドン特別区におけるタウンセンター政策とエスニック資源の活用―ブリックレーン・ディストリクトセンターの事例―」、石井久生が「祝祭におけるエスニック資源の活用―スペイン・ドゥランゴにおけるバスク・ブックフェアの事例―」、加賀美雅弘が「オーストリアにおけるロマのエスニック資源活用の可能性」と題する発表をおこなった。
日本国内については、福本 拓が「韓流ブームに伴うコリアタウンの変容と地域活性化への課題」、 山下清海が「日本におけるチャイナタウンからみるエスニック資源の活用とその課題」と題して発表した。
発表後の総合討論で、研究上の今後の課題等が明らかになり、それらを活かしながら各人 が論文にまとめ上げ、2021年2月発行の「地理空間」13巻3号に本科研メンバー全員の論文が掲載された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナ禍の影響で、2020年度に予定していた海外、国内の現地調査ができなくなった影響は非常に大きかった。しかしながら、2020年12月の地理空間学会での本科研をテーマとするシンポジウムの開催が実施できたことは有意義であった。
また、同シンポジウムの成果を、2021年2月発行の「地理空間」13巻3号に掲載できたことは、大きな成果だと言える。

今後の研究の推進方策

コロナ禍の影響で、現地調査の実施が実質的に困難になったことは、本研究の推進上、大きな影響を受けている。このため、これまでの調査研究の成果を改めて整理するとともに、これまで以上に文献研究にも力を入れることにより、この難局を乗り越えていく所存である。

  • 研究成果

    (25件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 10件、 オープンアクセス 11件) 学会発表 (9件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 20世紀初頭のアメリカ西部にバスク人が生産したエスニック景観 ―ネヴァダ州エルコの事例―2021

    • 著者名/発表者名
      石井久生
    • 雑誌名

      共立女子大学・共立女子短期大学総合文化研究所紀要

      巻: 27 ページ: 143-161

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 方法としてのインタビュー2021

    • 著者名/発表者名
      蘭信三・李洪章・人見佐和子・福本拓・伊吹唯
    • 雑誌名

      コスモポリス

      巻: 15 ページ: 65-93

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 地域活性化におけるエスニック資源の活用に関する研究の意義-特集号の趣旨-2020

    • 著者名/発表者名
      山下清海
    • 雑誌名

      地理空間

      巻: 13(3) ページ: 194-141

    • DOI

      10.24586/jags.13.3_139

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本の地域活性化におけるエスニック資源の活用要件-中華街構想の問題点と横浜中華街の実践例を通して-2020

    • 著者名/発表者名
      山下清海
    • 雑誌名

      地理空間

      巻: 13(3) ページ: 253-269

    • DOI

      10.24586/jags.13.3_253

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 地域活性化におけるエスニック資源の活用-特集号の総括にかえて-2020

    • 著者名/発表者名
      山下清海
    • 雑誌名

      地理空間

      巻: 13(3) ページ: 271-274

    • DOI

      10.24586/jags.13.3_253

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ロサンゼルス大都市圏におけるエスニックタウンとエスニック資源の活用2020

    • 著者名/発表者名
      矢ケ﨑 典隆
    • 雑誌名

      地理空間

      巻: 13 ページ: 143~160

    • DOI

      10.24586/jags.13.3_143

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] オーストリアにおけるロマのエスニック資源活用の可能性2020

    • 著者名/発表者名
      加賀美 雅弘
    • 雑誌名

      地理空間

      巻: 13 ページ: 215~230

    • DOI

      10.24586/jags.13.3_215

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] BrexitからアプローチするEU/ヨーロッパ理解2020

    • 著者名/発表者名
      加賀美雅弘
    • 雑誌名

      新地理

      巻: 68(2) ページ: 62―65

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ロンドン,タワーハムレッツにおけるブリックレーン商業集積地とタウンセンター政策2020

    • 著者名/発表者名
      根田 克彦
    • 雑誌名

      地理空間

      巻: 13 ページ: 179~196

    • DOI

      10.24586/jags.13.3_179

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 文化の祝祭にみるエスニック資源と地域活性化2020

    • 著者名/発表者名
      石井 久生
    • 雑誌名

      地理空間

      巻: 13 ページ: 197~214

    • DOI

      10.24586/jags.13.3_197

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] カナダ,沿海諸州におけるアカディアンの文化遺産を活用した地域活性化2020

    • 著者名/発表者名
      大石 太郎
    • 雑誌名

      地理空間

      巻: 13 ページ: 161~177

    • DOI

      10.24586/jags.13.3_161

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 韓流ブーム下での大阪・生野コリアタウンの変容2020

    • 著者名/発表者名
      福本 拓
    • 雑誌名

      地理空間

      巻: 13 ページ: 231~251

    • DOI

      10.24586/jags.13.3_231

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 地誌学の視点・方法とアメリカ地誌2021

    • 著者名/発表者名
      矢ケ崎典隆
    • 学会等名
      日本地理学会春季学術大会
  • [学会発表] 地域活性化におけるエスニック資源の活用2020

    • 著者名/発表者名
      山下清海
    • 学会等名
      地理空間学会第13回大会(オンライン)
  • [学会発表] ロサンゼルス大都市圏におけるエスニックタウンとエスニック資源の活用2020

    • 著者名/発表者名
      矢ケ崎典隆
    • 学会等名
      地理空間学会第13回大会(オンライン)
  • [学会発表] カナダにおける国指定史跡とエスニック集団の歴史的遺産を活用した地域活性化の試み-沿海諸州のフランス語系少数集団アカディアンの事例-2020

    • 著者名/発表者名
      大石太郎
    • 学会等名
      地理空間学会第13回大会(オンライン)
  • [学会発表] ロンドン,タワーハムレッツ・ロンドン特別区におけるタウンセンター政策とエスニック資源の活用―ブリックレーン・ディストリクトセンターの事例―2020

    • 著者名/発表者名
      根田克彦
    • 学会等名
      地理空間学会第13回大会(オンライン)
  • [学会発表] 祝祭におけるエスニック資源の活用―スペイン・ドゥランゴにおけるバスク・ブックフェアの事例―2020

    • 著者名/発表者名
      石井久生
    • 学会等名
      地理空間学会第13回大会(オンライン)
  • [学会発表] オーストリアにおけるロマのエスニック資源活用の可能性2020

    • 著者名/発表者名
      加賀美雅弘
    • 学会等名
      地理空間学会第13回大会(オンライン)
  • [学会発表] 韓流ブームに伴うコリアタウンの変容と地域活性化への課題2020

    • 著者名/発表者名
      福本 拓
    • 学会等名
      地理空間学会第13回大会(オンライン)
  • [学会発表] 日本におけるチャイナタウンからみるエスニック資源の活用とその課題2020

    • 著者名/発表者名
      山下清海
    • 学会等名
      地理空間学会第13回大会(オンライン)
  • [図書] 現代カナダを知るための60章(第2版)2021

    • 著者名/発表者名
      飯野正子・竹中豊総監修、日本カナダ学会編
    • 総ページ数
      380
    • 出版者
      明石書店
    • ISBN
      9784750351674
  • [図書] 地の理の学び方-地域のさまざまな見方・考え方-2021

    • 著者名/発表者名
      菊地俊夫編
    • 総ページ数
      151
    • 出版者
      二宮書店
    • ISBN
      9784817604637
  • [図書] Ethnic Enclaves in Contemporary Japan2021

    • 著者名/発表者名
      Yoshitaka Ishikawa ed.
    • 総ページ数
      189
    • 出版者
      Springer
    • ISBN
      9789813369948
  • [図書] 総合研究カナダ2020

    • 著者名/発表者名
      水戸考道・大石太郎・大岡栄美編
    • 総ページ数
      201
    • 出版者
      関西学院大学出版会
    • ISBN
      9784862833044

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公開日: 2023-12-25  

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