研究課題
本研究の目的は、海外および屋内において、地域活性化におけるエスニック資源の活用の可能性について考察することである。コロナ禍の影響で、研究期間の1年間延長を認めていただき、当初の目的をおおむね達成することができた。山下清海は、東京の池袋チャイナタウンおよび大久保エスニックタウン、横浜中華街、埼玉の西川口・蕨のエスニックタウン、大阪のあいりん地区などで、また海外ではシンガポールにおいて、エスニックタウンの観光地化に関する現地調査を実施した。矢ケ崎典隆は、ロサンゼルス大都市圏を対象として、エスニックタウンとエスニック資源の活用について、文献資料および現地調査に基づいて研究を継続した。エスニック社会を読み解くための12の指標に基づいて、多民族社会としてのロサンゼルス大都市圏の動態に迫ることができた。加賀美雅弘は、主にヨーロッパの少数民族集団に関する資料の収集を行ったほか、とりわけオーストリアのロマに関する最新の情報の収集を行い、分析を実施した。根田克彦は、ロンドンのバングラタウンとして著名なブリックレーンを調査し、国内においては、福岡市でリトルアジアマーケットと呼称される吉塚市場を調査した。石井久生は、スペイン・フランス国境のバスク地方と、アルゼンチンのブエノスアイレスにおいて、バスク人のエスニック資源を用いた地域活性化についての現地調査を実施した。大石太郎は、地域活性化におけるエスニック資源の活用の可能性として「地域を展示する」役割を果たす博物館に注目し、カナダの事例と比較しつつ、ニュージーランド各地において先住民マオリや移民にかかわる展示を中心に調査を実施した。福本拓は、大阪の在日朝鮮人集住地区、特にコリアタウンにおける韓国文化流行に伴う影響についての調査を継続するとともに、三重県北勢地域における技能実習生・特定技能の外国人労働者の導入について現地調査を実施した。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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