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2020 年度 実績報告書

ニホンザルの社会的慣習:インテンシヴ&エクステンシヴ・アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 17H02436
研究機関京都大学

研究代表者

中川 尚史  京都大学, 理学研究科, 教授 (70212082)

研究分担者 上野 将敬  近畿大学, 総合社会学部, 講師 (30737432)
中道 正之  大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (60183886)
下岡 ゆき子  帝京科学大学, 生命環境学部, 准教授 (70402782)
杉浦 秀樹  京都大学, 野生動物研究センター, 准教授 (80314243)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード霊長類 / 社会的慣習 / 抱擁行動
研究実績の概要

挨拶時の身振り、手振り、あるいは社会的遊びなど、人間においては実に多様な社会行動の文化が知られている。これまでヒト以外の霊長類を対象に多くの文化的行動が明らかにされてきたものの、道具使用や採食関連行動に集中していた。本研究課題はニホンザルの社会行動の文化を、インテンシヴ、エクステンシヴな両方のアプローチから明らかにすることを目的として実施してきた。具体的には前者については文化的な個体群間変異があることが分かっている抱擁行動について、その個体発生(発達)と伝播、抱擁のない文化における代替行動について野外調査から明らかにし、後者については、抱擁行動のみならず社会行動の個体群間変異を広く抽出するためにアンケート調査を行うとともに、抱擁行動の個体群内変異の野外調査を行うことである。
もともとの最終年度であった2020年度に行う予定であった研究成果発表会が、新型コロナ感染症感染拡大のため延期となり、さらに2021年度も再延期となったが、ようやく2022年6月11日に開催できた(http://jinrui.zool.kyoto-u.ac.jp/nakagawa/sympo.html)。研究代表者、研究分担者4名、研究協力者2名を含む大勢の参加者のもと、当初計画にあった抱擁行動の発生、代替行動、個体群内変異、長期変異に加え、計画にはなかった新たな抱擁行動、新たな社会行動を含む合計7演題について発表が行われ、質疑応答、さかんな議論が行われた。他方、残る社会行動の個体群間変異を広く抽出するために行ったアンケート調査結果は、2021年度にすでに論文として公表済である。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Behavioral responses of solicitors after failure to receive grooming in Macaca fuscata2023

    • 著者名/発表者名
      Ueno, M., Yamada, K., Nakamichi, M
    • 雑誌名

      American Journal of Primatology

      巻: - ページ: e23491

    • DOI

      10.1002/ajp.23491

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Genetic effects of demographic bottleneck and recovery in Kinkazan Island and mainland populations of Japanese macaques (Macaca fuscata)2022

    • 著者名/発表者名
      Kazahari, Nobuko; Inoue, Eiji; Nakagawa, N; Kawamoto, Yoshi; Uno, Takeharu; Inoue-Murayama, Miho
    • 雑誌名

      Primates

      巻: 64 ページ: 239-246

    • DOI

      10.1007/s10329-023-01050-3

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 学会大会における高校生向けアウトリーチ活動の実践例紹介:研究者との対話による課題発見型のアプローチ2022

    • 著者名/発表者名
      松本卓也・伊藤毅・渡部裕介・澤藤りかい・中川尚史
    • 雑誌名

      霊長類研究

      巻: 38 ページ: 111-116

    • DOI

      10.2354/psj.38.022

  • [雑誌論文] 北海道和種馬における母ウマの子育ての特徴を予測する統計モデルの構築.2022

    • 著者名/発表者名
      堀裕亮・谷藤誠斗・戸松太一・上野将敬・村山美穂・河合正人
    • 雑誌名

      DNA多型

      巻: 30 ページ: 16-20

    • 査読あり
  • [学会発表] ニホンザルの母ザルが生後4カ月までの子ザルを失くした時の反応2022

    • 著者名/発表者名
      中道正之・山田一憲
    • 学会等名
      第76回日本人類学会・第38回日本霊長類学会連合大会
  • [学会発表] アルディピテクスの生息環境を推定する:サバンナモンキーの群れ生存の時間的制約モデルから2022

    • 著者名/発表者名
      中川尚史
    • 学会等名
      第76回日本人類学会・第38回日本霊長類学会連合大会
  • [学会発表] 寛容なヒト2022

    • 著者名/発表者名
      中川尚史
    • 学会等名
      第76回日本人類学会・第38回日本霊長類学会連合大会公開シンポジウム
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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