研究課題/領域番号 |
17H02583
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
中川 優 同志社大学, 商学部, 教授 (40217683)
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研究分担者 |
伊藤 正隆 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (00706905)
松木 智子 帝塚山大学, 経営学部, 教授 (10347180)
島 吉伸 近畿大学, 経営学部, 教授 (20319239)
西居 豪 専修大学, 商学部, 教授 (30439517)
窪田 祐一 南山大学, ビジネス研究科, 教授 (40329595)
近藤 隆史 京都産業大学, 経営学部, 教授 (60336146)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 連結管理会計 / 子会社マネジメント / グローバル経営 |
研究実績の概要 |
本年度は、連結管理会計に関して大きな役割を果たすと思われる情報システム関してERPソフトの大手ベンダーに対して、ヒアリングを実施してERPの現状と今後の方向性について理解を深めることができた。また、関連する連結経営やグループ経営の課題について、国内外の文献レビューを行うとともに、多くの日本企業がグローバル化する中で、海外子会社も含めたグループ経営や連結経営についても、国内外の諸文献の内容を検討することにより、明らかにできた。特に財務会計において連結財務諸表が開示の主体となり、連結会計が基軸となるにつれて、管理会計においても国内外の子会社を含めたマネジメントが強く要求されることが明らかとなった。また、昨年まで行ってきたコントロール・パッケージの概念を適用した海外子会社マネジメントの実態を踏まえつつ、連結管理会計に大きな役割を果たすと思われるERPパッケージ(統合ソフトウェア)の現状について、大手ERPベンダーに対してヒアリングを実施した。その結果からは、統合パッケージにより、ほぼリアルタイムで海外子会社も含めて収集することが可能であり、AI(人工知能)の進展により、役員会の機能も変化が求められているという現状が明らかになった。さらに、IFRSの適用により海外子会社も含めて会計基準のみならず決算期の統一がなされることにより、海外子会社も同一の尺度で業績評価を行うことが可能となるなど、早期適用企業において財務会計のみならず管理会計にも大きなインパクトがあることが確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究初年度にあたる当年は、連結管理会計に関する諸課題を明らかにするため、文献レビューや探索的なヒアリングを実施した。その結果、企業活動のグローバル化、情報システムや情報技術の進展やIFRS(国際会計基準)へのコンバージェンスなどの要因が、様々な影響を与えていることが確認できた。そこで、次年度に向けて、取り組むべき研究課題を明らかにできた。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は特に、海外子会社のマネジメントについては、過年度の研究により明らかとなった本社によるコントロール・パッケージによるアプローチに加えて、連結志向が強まることにより、どのようなマネジメントが適切なのかを引き続きケース研究により明らかにする。また、ERPパッケージの導入により、連結管理会計に与える影響が、財務会計のみならず管理会計にもどのような影響を与えるのかについて、引き続き幅広い産業分野を対象として聞き取り調査を行う。そして、聞き取り調査によりある程度の知見が得られた段階において、アンケート調査などのサーベイリサーチの準備を行い、質問票の設計、質問票の調査の実施も視野に入れる。
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