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2018 年度 実績報告書

情報化社会における「信頼感」の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17H02590
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

佐々木 正道  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 名誉教授 (30142326)

研究分担者 森 秀樹  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (00274027)
斉藤 理  山口県立大学, 国際文化学部, 教授 (50610408)
安野 智子  中央大学, 文学部, 教授 (60314895)
水上 徹男  立教大学, 社会学部, 教授 (70239226)
矢野 善郎  中央大学, 文学部, 教授 (70282548)
鈴木 未来  弘前大学, 教育推進機構, 准教授 (90351246)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード信頼感 / メディア / 世論調査 / 対人コミュニケーション
研究実績の概要

前年度に引き続き信頼感とインターネットの使用との関連などについて、既存の理論や仮設を踏まえその他の項目の検証を行った。その結果、信頼感とインターネットでのコミュニケーションに対する考え方や家族や友人との連絡の頻度との関連は、男女の間に相違があることが明らかとなった。前年度の検証結果と合わせ、高信頼感の人と低信頼感の人との間に、すべての項目において相違がみられ、インターネットの使用は友人や家族のコミュニケーションを促進し、信頼を醸成する上で有用であるという既存の研究結果が支持され、男性より女性にその特徴が顕著であることが明らかとなった。
また、今回の全国調査において、インターネットの使用頻度について、他の年齢層よりも18歳から39歳までの年齢層で「多い(ややとかなり)と感じている」との回答の割合がかなり高かった。しかし調査の結果、東京など大都市のその年齢層の標本数の少なさが際立ったため、同じ質問票を使用し、東京の2地区(練馬区と世田谷区)の18 歳から39歳までの男女480名(回収数/199)を対象に、住民基本台帳を用いた2段階無作為抽出法(各/12地点 1地点/20人)による追加調査を実施した。そして、データクリーニング及びデータファイルの作成を行った後、東京とそれ以外(大都市を除く)の市町村の同じ年齢層の比較を行った。その結果、信頼感とテレビの視聴時間や、インターネットの使用との関連などについて、東京とそれ以外の市町村の間に際立った差がないことが明らかとなった。なお、研究の推進の一環として、立教大学にて、10月に「信頼感」国際ワークショップを実施した。参加者はロシアと日本からが多く、その他ポーランドや英国の参加者による24の論文発表が行われた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

我々が実施した全国調査のデータはかなり充実しているため、分析は順調に推移している。

今後の研究の推進方策

1.「信頼感」に関する調査研究の総合的分析を行う。
2.データファイルを作成する
3.研究成果を国内外の学会や研究会、並びに専門誌・図書にて編集並びに寄稿する。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] Introduction2018

    • 著者名/発表者名
      Masamichi Sasaki
    • 雑誌名

      Comparative Sociology

      巻: 17 No.3-4 ページ: 257-259

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] A Rise and Progression of Migration and Ethnicity Studies in Japan’ s Sociology2018

    • 著者名/発表者名
      Tetsuo Mizukami
    • 雑誌名

      The Monitoring of Public Opinion: Economic and Social Changes

      巻: 5 ページ: 173-182

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] <創発>概念の起源(2)- J・S・ミルの学問論と異結果惹起的法則一2018

    • 著者名/発表者名
      森秀樹
    • 雑誌名

      兵庫教育大学研究紀要

      巻: 52 ページ: 63-78

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] <創発>概念の起源(2)-J.S.ミルの学問論と異結果結果惹起的法則一2018

    • 著者名/発表者名
      森秀樹
    • 雑誌名

      兵庫教育大学研究紀要

      巻: 53 ページ: 39-49

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] <創発>概念の起源(3)-初期創発主義における<創発>概念ー2018

    • 著者名/発表者名
      森秀樹
    • 雑誌名

      兵庫教育大学研究紀要

      巻: 54 ページ: 63-76

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本文化を読み解く3つの部屋 -旧日向別邸にみるタウト作品のインターカルチュラリティ-2018

    • 著者名/発表者名
      斎藤理
    • 雑誌名

      日本国際文化学会年報「インターカルチュラル」

      巻: 16 ページ: 115-133

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 希望の風景としての建築 ―中也と空間表象をめぐる一考察,2018

    • 著者名/発表者名
      斎藤理
    • 雑誌名

      「中原中也研究

      巻: 23 ページ: 88-99

  • [学会発表] Trust and Media inEveryday Life2018

    • 著者名/発表者名
      masamichi sasaki
    • 学会等名
      International Workshop on Trust at Rikkyo University
  • [図書] 「グローバリゼーションとエスニシティーグローバリゼーションの進行はなにをもたらしたのかー」奥村(編)『始まりの社会学』2018

    • 著者名/発表者名
      水上徹男
    • 総ページ数
      19
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      978-4623081417
  • [図書] 「海外の大都市圏における日本人の移住動向」栗田(編)『移住と移民』2018

    • 著者名/発表者名
      水上徹男
    • 総ページ数
      16
    • 出版者
      昭和堂
    • ISBN
      978-4812217108
  • [図書] 『移民政策と多文化コミュニティへの道のり APFSの外国人住民支援活動の軌跡』2018

    • 著者名/発表者名
      吉成勝男・水上徹男(共編著)
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      現代人文社
    • ISBN
      978-4877987107

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公開日: 2019-12-27  

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