研究課題
令和2年2月に台湾の小学校において美術鑑賞に関する実証授業を実施しようとしたが、コロナ禍によって海外渡航が困難となったため5月に計画を変更して研究を推進しようとしたが叶わなかった。また、それらの調査の結果を踏まえて、同年7月までに研究成果をとのまとめる予定であったが、それも困難となった。しかし、継続してきた本研究の成果を総合的に著書としてまとめて、新関伸也・松岡宏明編著『ルーブリックで変わる美術鑑賞学習』(三元社)を2020年12月に出版することができたのは、大きな成果であった。この著書は、日本美術美術教育学会・学会誌「教育美術」303号(令和3年3月)の書評で採りあげられたほか、美術教育振興会『教育美術』946号(令和3年4月)の文献紹介で掲載され、学校における美術鑑賞学習に資する著書として一定の評価を得ることができた。また、本研究での鑑賞実践の映像記録を元にルーブリックによる観点と解説を入れて編集した美術鑑賞学習の映像集を作成した。これらの映像集を「美術鑑賞学習実践映像集」と題してDVDを1500枚作成し、教育現場の先生方や教員養成学部の学生に無償配布して、鑑賞学習の普及に役立てることができた。今後もこの映像DVDを継続的に普及して行く予定である。加えて、本研究成果をより広く教育現場に還元するために、代表者及び分担者によるオンライン「ルーブリックによる美術鑑賞学習」を令和3年5月より12月まで8回に渡って、セミナーを行うことになっている。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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美術教育学研究
巻: 51 ページ: 241-248
https://www.kansyokyoiku.com/