研究課題
基盤研究(B)
本研究は、日本美術教育学会の研究チームが作成した「美術鑑賞ルーブリック」の有効性を検証するために、日本や台湾の小学生や中学生を対象にした美術鑑賞の授業を研究協力者に依頼して行った。その結果「美術鑑賞ルーブリック」は、鑑賞学習の目標や評価の指標となるだけでなく、省察の観点となることが証明された。従って、「美術鑑賞ルーブリック」は、鑑賞学習の改善や実践の普及に役立つツールとして期待される。今後の研究課題は、「美術鑑賞ルーブリック」を活用した鑑賞学習の実践をくり返して行いながら、ルーブリックをバージョンアップすることである。
美術科教育
研究者と実践者が協働的にすすめた実践的研究で独自性のある鑑賞学習のルーブリックの活用により、学校教育における美術鑑賞学習の普及に寄与できる。また、実践面における美術鑑賞授業モデルの集約、発信、講習会による研修等によって図画工作科、美術科の目標と評価の質的改善が実現できる。特に、評価に関わり「観点を固定化させないこと」と「有効な指標をもつこと」の両面から「新しい学力観への提言」が美術教育から可能となる。