本研究における目標の一つは“ゼオライトはSlow Kinetics”であるという常識を覆すことであったが、超高速合成が流通条件で可能であることを示せたと考えている。一般的にゼオライト合成には数時間~数日必要とされるが、ゼオライトの結晶化メカニズムを理解し、それを合理的に制御すればもはや長時間かけてゼオライトを合成する必要はないことを明らかにした。本手法は、耐圧容器を用いたバッチプロセスにより大量合成している現行生産システムを流通合成プロセスへと一変させる可能性を秘めており、工業的価値は極めて高いと考えている。
|