研究課題
基盤研究(B)
日系人及び日本人を対象とした大腸腫瘍の疫学研究により、遺伝的素因により環境要因の影響が異なるかどうか、という遺伝環境交互作用の検討、肥満と大腸がんリスクとの間に介在する血漿バイオマーカーに関して媒介分析による効果の分解を行い、発がんリスクに主要な役割を果たしているバイオマーカーを明らかにするなど、大腸がんの発がんメカニズムの理解に対する更なる深化と予防法開発に資するエビデンスを構築した。
がんの疫学
遺伝環境交互作用は、同じ環境要因を曝露しても遺伝的素因の違いにより発がんリスクが異なるかどうかを明らかにするもで、個別化予防につながる重要なエビデンスとなる。効果の分解により、血漿バイオマーカーを介した発がん経路が明らかとなれば、メカニズムの解明に貢献するだけでなく、予防介入試験のターゲットやその効果判定の中間指標にも繋がり得るエビデンスとなる。