分岐鎖アミノ酸はBCAAとも呼ばれ、様々な生理機能や疾患に関わる重要な栄養素です。細胞に取り込まれた分岐鎖アミノ酸はミトコンドリア内に運ばれて代謝されますが、これまでどのような仕組みでミトコンドリア内に運ばれるかはよくわかっていませんでした。我々は、細胞質およびミトコンドリア内の分岐鎖アミノ酸濃度をイメージングするための新しい蛍光バイオセンサーOLIVeを開発し、単一の生きた細胞内部の分岐鎖アミノ酸動態を調べることを可能にしました。この技術を用いてミトコンドリアの分岐鎖アミノ酸輸送体分子のスクリーニングをおこない、候補となる3種類の遺伝子を見出しました。
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