研究課題/領域番号 |
17H04061
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森田 啓行 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60323573)
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研究分担者 |
中山 敦子 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60529147)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 心不全 / 心筋症 |
研究成果の概要 |
CRISPR-Cas9システムを用いて1コピーの変異HOPX Lys23Asnアレルを有するノックインマウス(C57BL/6NJcl)を樹立した。患者病態を反映した新規心不全モデルマウスを確立し、そのモデルマウスを用いて病態解析をおこなった。ノックインマウスヘテロ型では36週齢時点で左心室Fractional Shorteningが30-35%へ低下した (対照群では60%台)。また、左心室内腔も対照群と比較して有意に拡大していた。興味深いことに、変異マウスの4-5割程度には心拡大・心機能低下をほとんどきたさない個体が存在した。
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自由記述の分野 |
循環器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
患者病態を反映した新規心不全モデルマウスを確立した。HOPX変異1コピーの遺伝子導入では、HOPX変異過剰発現マウスでみられたような重度の心不全をきたさないことが明らかになった。HOPX変異が単独で重症心不全をきたすということではなく、他の原因遺伝子変異ないしは環境要因のgenetic modifierとして作用し心筋症発症を誘導・促進している可能性をも考慮しなくてはならない。HOPX変異がどのような心筋転写制御の異常をもたらすか究明するため、胎仔心筋細胞を採取しsingle-cell RNAシークエンスをおこなった。今後はそのデータ解析を続行する予定である。
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