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2019 年度 研究成果報告書

世界的流行を示す腸管毒素原性大腸菌O169の新規接着因子による人獣共通感染の検証

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04078
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関大阪市立大学

研究代表者

西川 禎一  大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (60183539)

研究分担者 中台 枝里子 (鹿毛枝里子)  大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (40453790)
山口 良弘  大阪市立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (00737009)
立花 太郎  大阪市立大学, 大学院工学研究科, 教授 (80311752)
山崎 伸二  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (70221653)
増田 俊哉  大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (10219339)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード腸管毒素原性大腸菌 / 下痢原性大腸菌 / 腸管定着因子 / 人獣共通感染症 / 接着因子 / ETEC / 宿主特異性 / 病原性
研究成果の概要

1991年に新しい腸管毒素原性大腸菌(ETEC)を集団食中毒患者から検出し、本菌が細胞に対して特異な凝集接着性を有することを発見した。本菌が保有する3種の腸管接着因子候補のうち、K88-like遺伝子が本菌の特異な接着性に寄与していることを明らかにした。患者血清中には、K88-likeに対する抗体は見られなかったが、ブタが高率に保有することが明らかになった。ヒトのETECはヒトにのみ感染するとされてきたが、本菌は接着因子を使い分けることで、人獣共通感染症を起こすと推察される。

自由記述の分野

細菌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

腸管毒素原性大腸菌(ETEC)はヒトのみならず、ウシやブタの下痢症原因菌でもあるが、それぞれの動物種にはそれぞれのETECがあり、ETECが種間を超えて人獣共通感染症をおこすことはないとされてきた。本研究は、ヒトのETECで最も検出頻度の高いO169がブタの腸上皮に付着するための遺伝子を保有し、ブタの多くがこの新規接着因子に対する抗体を血清中に保持していた。ETECには人獣共通感染症の原因になり得るものがあり、その対策をOne healthの概念の下で検討する必要があることが示された。

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公開日: 2021-02-19   更新日: 2025-03-27  

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