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2020 年度 研究成果報告書

スパイラルビームスキャニングによる次世代呼吸同期型粒子線治療技術の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04119
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 医学物理学・放射線技術学
研究機関大阪大学

研究代表者

高階 正彰  大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (10392010)

研究分担者 福田 光宏  大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (60370467)
小泉 雅彦  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90186594)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード粒子線治療 / スキャニング照射法 / 呼吸性移動
研究成果の概要

本研究の目的は、がんの粒子線治療のスキャニング照射において、より高度な照射法を開発することである。
腫瘍の輪郭形状を反映した渦型軌道で連続的にビームを照射する「スパイラルビームスキャニング」を用い、腫瘍の動きに合わせてスパイラル走査の中心点を移動させることで、呼吸性移動を追従する照射を目指す。ターゲットに対して均一な線量分布を形成するための簡易的な最適化手法を確立し、実際の照射試験でも制御することに成功した。このことにより呼吸性移動を追従する照射を行うための基礎ができたと言える。
また、並行して蛍光板と高速カメラを使った線量分布測定法の開発も行った。

自由記述の分野

医学物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

放射線治療、とりわけ粒子線治療では、いかに正確に腫瘍のみに限局して照射するかが重要であるが、スパイラルビームスキャニング照射を行えば、腫瘍輪郭に相似な形状を維持したまま高速に短時間で一筆スキャニングを行うため、輪郭をきれいになぞることができる。また、呼吸性移動を伴う腫瘍に対しては、現在では腫瘍がある一定の位置に来た時にのみ照射を行う呼吸同期照射が行われているが、スパイラルビームスキャニング照射法を用いれば腫瘍の動きを追従できるため、常に照射を行うことができ、照射時間が短縮され、患者負担は減る。本研究はその基盤となるものである。

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公開日: 2022-01-27  

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