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2020 年度 研究成果報告書

Aβ凝集体の個体間伝播とその防御に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04194
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 神経内科学
研究機関金沢大学

研究代表者

山田 正仁  金沢大学, 医学系, 教授 (80191336)

研究分担者 濱口 毅  金沢大学, 医学系, 准教授 (70452109)
坂井 健二  金沢大学, 附属病院, 講師 (00572306)
池田 篤平  金沢大学, 医学系, 協力研究員 (30755773)
中山 隆宏  金沢大学, ナノ生命科学研究所, 准教授 (00532821)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードアルツハイマー病 / アミロイドβ蛋白 / 伝播 / 防御 / 凝集 / オートクレーブ処理 / γ線照射
研究成果の概要

チオフラビンT(ThT)分析及び高速原子間力顕微鏡観察によりオートクレーブ(AC)はアミロイドβ蛋白(Aβ)凝集体のseeding効果を低下させることを明らかにした。高温、長時間またはAβ凝集体濃度が低い条件でACした場合にAβ凝集体のseeding効果は低下しやすく、同じAC条件ではAβ40凝集体のseeding効果はAβ42凝集体のそれよりも低下しやすかった。ThT分析、円偏光二色性スペクトル測定及び電子顕微鏡の結果より、ACはAβ凝集体に含まれるβシート構造を減少させ、線維長を短縮させることを解明した。一方、γ線照射はAβ凝集体のseeding効果や構造には影響を与えなかった。

自由記述の分野

医歯薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

アルツハイマー病の中心的病理所見の1つである老人斑を構成するアミロイドβ蛋白(Aβ)は、動物実験レベルで個体間を伝播することが明らかになっている。また、硬膜移植やヒト下垂体由来成長ホルモン製剤投与といった医療行為を介してAβ病理が個体間を伝播し、時間を経て症候性の脳アミロイドアンギオパチー関連脳出血を引き起こす可能性も示唆されている。本研究では、オートクレーブ(AC)がAβ凝集体のβシート構造を減少させ、seeding効果を低下させることを明らかにした。この結果は、ACがAβ凝集体の個体間伝播を予防しうる可能性を示唆し、本研究成果はAβ凝集体の個体間伝播を抑制する不活化法の開発につながる。

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公開日: 2022-01-27  

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