アトピー性皮膚炎は世界的に増加しており、その原因の1つとして大気汚染が示唆されている。大気汚染物質中の多環芳香族炭化水素が、Aryl hydrocarbon receptor (AhR)を活性化することで、痒みと炎症を引き起こす。皮膚から免疫細胞をsingle cellとして分離して、FACSを使いて解析を進めた。Th2リンパ球とともにgroup 2 innate lymphoid cellsが皮膚炎に関わることがわかった。また、樹状細胞も増加していた。さらに、Ahrが活性化による痒みの増強にはarteminが関与するが、皮膚炎は異なる機序を介することがわかった。
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