研究課題/領域番号 |
17H04288
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 静岡県立静岡がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
上坂 克彦 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (20283434)
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研究分担者 |
岡村 行泰 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (10704489)
杉浦 禎一 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (10402588)
伊藤 貴明 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (30765938)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 膵癌 / 補助化学療法 / S-1 / 塩酸ゲムシタビン / hENT1 / DPD |
研究成果の概要 |
JASPAC 01研究に参加登録した377例中、326例の検体に対し、hENT1, DPDの免疫染色を行った。326例中、hENT1は100例で陽性、DPDは63例で陽性であった。S-1治療群では、hENT1陽性群で生存期間中央値が58か月とhENT1陰性群の30.9か月と有意に良好であったが(P=0.007)、DPD発現の有無は予後に関連しなかった。一方、塩酸ゲムシタビン治療群では、hENT1, DPD発現のいずれもが予後に関連を認めなかった。
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自由記述の分野 |
消化器外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌切除後の補助化学療法は、わが国においてはS-1が第一選択肢であるが、hENT1発現陽性の患者においては、塩酸ゲムシタビンも第一選択肢となる可能性が示唆された。 mRNA発現解析によって、予後予測に有用なバイオマーカー候補が検出され、これら新規バイオマーカーを組み合わせることで、より感度の高い予後予測、個別化した補助化学療法の実施に発展できると考えられた。
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