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2019 年度 研究成果報告書

口腔顔面領域の慢性疼痛に対するテーラーメイド治療に向けた遺伝的リスク予知法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04390
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 補綴・理工系歯学
研究機関大阪大学

研究代表者

矢谷 博文  大阪大学, 歯学研究科, 教授 (80174530)

研究分担者 高岡 亮太  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (20733968)
江草 宏  東北大学, 歯学研究科, 教授 (30379078)
石垣 尚一  大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (40212865)
加藤 隆史  大阪大学, 歯学研究科, 教授 (50367520)
萱島 浩輝  大阪大学, 歯学研究科, 助教 (50632121)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードテーラーメイド医療
研究成果の概要

本課題では,顎関節症症状を主訴として来院した患者のMRI画像から非復位性関節円板転位の割合を明らかとし,関節円板転位の程度により変形性顎関節症を随伴することを見出した。また下顎頭退行性骨変化を認める群(OA群)と正常な顎関節を有する群(non-OA群)の被験者の頬粘膜から採取したDNA試料を用いてMASSARRAY解析を行った結果,OA群とnon-OA群間にFTOおよびTP63遺伝子のSNPのアレル分布に有意差を認め,これらの遺伝子のSNPが変形性顎関節症の発症に関与している可能性を示唆した.また、健常者において、顎関節症のリスク要因となる閉塞性無呼吸症候群の徴候を示す群が一定数存在した。

自由記述の分野

顎関節症

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的な意義は,顎関節症という疼痛を主徴とする疾患の慢性化のリスク因子を,これまでほとんど分析されてこなかった遺伝学的側面から明らかにすることにより,本疾患の術前のリスク予知に結びつけようとしている点である。リスク因子の同定は,患者の遺伝的素因に合った最適の治療法を選択し,提供するための術前診断技術に繋がるものと期待される。本研究の成果は,単に顎関節症の慢性化の術前リスク診断を可能にするというだけにとどまらず,顎関節症以外の口腔顔面痛疾患にも同様の研究手法を応用することにより,将来的にはそれらの疾患の術前のリスク診断へと拡大していくことを可能にするものである。

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公開日: 2021-02-19  

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