研究成果の概要 |
本研究の目的は、さまざまな環境で運動を実行するための基盤である姿勢制御活動の学習メカニズムを明らかにすることであった。前方へ正確にステップする課題を用いた実験では、正確なステップが要求される際は、遅いステップ動作のための準備を行うとともに、予測的姿勢制御のばらつきも減少させるという制御が行われることが明らかとなった。障害物跨ぎ歩行実験では、跨ぎ越す足の鉛直クリアランスのみが制御対象となっているのではなく、複雑な環境を総体として捉え、安全な歩行戦略がとられるということが明らかとなった(Miura and Shinya, Gait and Posture, accepted)。
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