• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

はばたき飛行を制御する神経機構の分析

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17H05011
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 動物生理・行動
研究機関東京大学

研究代表者

並木 重宏  東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (40567757)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードはばたき / 神経行動学 / 光遺伝学 / 飛翔神経叢 / Split-GAL4
研究成果の概要

多くの動物では、脳と身体を繋ぐ一連の下行性ニューロンを介して行動が制御されている。本研究ではショウジョウバエのはばたき飛行に重要な役割りを持つとされている下行性ニューロンDNg02に注目し、分子遺伝学・光遺伝学・光生理学・神経解剖学的手法を用いて,この細胞を詳細に分析した。DNg02は互いに類似した形態学的特徴を持つ細胞集団であり、それぞれが飛行を駆動する能力を持つ。活動する細胞数が多いほど、はばたきの強度が増大することから、DNg02はばたきの司令を集団で符号化していることが示唆された。

自由記述の分野

動物生理・行動

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は脳から身体へ発し、飛行を司令する細胞を初めての報告となる。昆虫は神経行動学の重要なモデル生物であるが、これまでの事例からは単一の下行性ニューロンが単一の行動を駆動するという考え方が一般的であった。本研究では飛行という行動が複数のニューロンによって制御されていることを示した点において、学術的な意義がある。また本研究において開発した神経細胞を選択的に標識する遺伝学的リソースは、神経科学研究のために有用であり、今後研究コミュニティに広く用いられると期待される。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi