研究課題/領域番号 |
17H05071
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鍋倉 宰 筑波大学, 生存ダイナミクス研究センター, 助教 (80550095)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 免疫学 / ナチュラルキラー細胞 / 免疫記憶 / ウイルス感染 |
研究成果の概要 |
ナチュラルキラー(NK)細胞はウイルスやがんの制御に必須の免疫細胞である。NK細胞は標的を傷害して死滅する細胞だと考えられていた。しかし近年、NK細胞は長期生存出来、優れた細胞傷害活性を持つ記憶NK細胞に分化する事が示された。しかし記憶NK細胞分化を制御する因子は同定されていない。本研究において我々は、記憶NK細胞の分化と機能の制御因子を同定した。この成果は、NK細胞を用いた難治性ウイルス感染症に対するワクチンや、がん免疫療法の開発において非常に有用であると考えられる。
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自由記述の分野 |
免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NK細胞はウイルスやがんの制御に必須の免疫細胞である。記憶NK細胞はその長期生存能・増殖能・ウイルス感染細胞やがん細胞に対する強い細胞傷害活性などにより、難治性ウイルス感染に対する新規のワクチン開発や、高い抗がん効果を持つ新しい免疫療法の開発に非常に有用である。従って、本研究で記憶NK細胞の分化とその機能の制御因子を同定できた事は、記憶NK細胞の人為的制御法の開発に繋がる可能性が高く、基礎研究だけでなく臨床的にも非常に重要な意義を持つと考えられる。
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