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2022 年度 研究成果報告書

気球搭載型エマルション望遠鏡による宇宙ガンマ線未解決課題の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17H06132
研究種目

基盤研究(S)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関神戸大学

研究代表者

青木 茂樹  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (80211689)

研究分担者 中野 敏行  名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (50345849)
六條 宏紀  名古屋大学, 理学研究科, 研究員 (00725814)
研究期間 (年度) 2017-05-31 – 2022-03-31
キーワードガンマ線 / 原子核乾板 / エマルション
研究成果の概要

空間分解能に優れたエマルションフィルムを用い、大面積かつ広視野角(天頂から天頂角45度まで)のガンマ線望遠鏡を実現し、科学観測気球に搭載して大気最上層で飛翔させ、宇宙から飛来するガンマ線の観測を行った。
2018年に開口面積0.38平米の望遠鏡を用いてオーストラリアで行った観測では、既知の高輝度ガンマ線天体Velaパルサーのイメージングに成功し、現在NASAが運用しているFermi-LAT検出器の角度分解能較べて投影角で1桁(立体角で2桁)改善できることを実天体データで検証した。さらに、1.25平米望遠鏡ユニットを複数搭載して大面積化する望遠鏡を開発・実現し、2023年に科学観測に着手した。

自由記述の分野

素粒子実験、宇宙線観測

研究成果の学術的意義や社会的意義

ガンマ線天文学は、NASAが2008年に打上げ現在も運用が続いているFermi-LAT検出器によって飛躍的に進歩したが、他の波長域に較べて角度分解能が充分でないことから、放射域の形状比較が困難があったり、天体が密集する銀河中心方向や銀河面に沿った領域の観測で他の波長域で同定されいる天体との対応付けが困難などの課題が残っている。銀河中心方向からのGeV帯域ガンマ線について、既知の天体からの放射だけでは説明しきれない過剰成分の可能性など、Fermi-LAT検出器の観測量を増やすだけでは解決の見込みが立たない課題に対して、高角度分解能での観測による質的に新しいデータ提供の見通しが得られた。

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公開日: 2024-01-30  

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