研究課題/領域番号 |
17H06177
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
西中村 隆一 熊本大学, 発生医学研究所, 教授 (70291309)
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研究期間 (年度) |
2017-05-31 – 2022-03-31
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キーワード | 腎臓オルガノイド / ネフロン前駆細胞 / 尿管芽 / 間質前駆細胞 / iPS細胞 / ES細胞 |
研究成果の概要 |
先天性ネフローゼ症候群患者由来のiPS細胞からネフロン前駆細胞を経由して腎臓オルガノイドを誘導し、糸球体濾過膜の異常などの初期病態を再現した。また2番目の腎臓前駆細胞である尿管芽の誘導法を開発し、常染色体優性多発性嚢胞腎に応用して嚢胞を再現した。さらに間質前駆細胞の誘導にも成功し、マウスES細胞から誘導した他の2つの前駆細胞と組み合わせることで、全て多能性幹細胞由来の腎臓高次構造を再構築した。
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自由記述の分野 |
腎臓発生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎臓を構成する3種の前駆細胞を多能性幹細胞から誘導する方法を、3つとも世界に先駆けて開発した。それらを組み合わせて、全て多能性幹細胞由来のマウス腎臓の高次構造を作製できたことは、将来の移植医療に大きく貢献する。ヒトiPS細胞から同様の腎臓構造作製が待たれる。またヒトiPS細胞からの誘導法を用いて2つの腎疾患の病態再現に成功したことは、疾患の病因解明と創薬に繋がることが期待される。
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