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2019 年度 研究成果報告書

なぜノロウイルスがカキに蓄積するのか?そのメカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17H06213
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分補助金
研究分野 土木工学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

大村 達夫  東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 名誉教授 (30111248)

研究分担者 藤井 学  東京工業大学, 環境・社会理工学院, 特任准教授 (30598503)
三浦 尚之  国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (70770014)
渡辺 幸三  愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (80634435)
佐野 大輔  東北大学, 工学研究科, 准教授 (80550368)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワードノロウイルス / カキ / プランクトン / 遺伝子解析 / 生物濃縮
研究成果の概要

本研究は、沿岸域のプランクトンが環境からカキにノロウイルスを運んでいるという仮説を立てて、その検証を行った。カキを養殖している松島湾内の複数地点において動植物プランクトンとカキを採取した。動物プランクトンと植物プランクトンを顕微鏡下の形態観察に基づいてソーティングし、それぞれからノロウイルス遺伝子を検出および定量した結果、一部サンプルからノロウイルスが高い濃度で検出された。動物プランクトンの個体数の割合が高い地点のサンプルほど、ノロウイルス濃度が低下していた。また、カキ中腸線のDNAメタバーコーディング解析を行い、カキが動物および植物プランクトンの双方を捕食していることも確認された。

自由記述の分野

環境水質工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

年間一千万人を超える感染性胃腸炎患者数を減少させるには、これまでのワクチンの開発による予防医学的な手法だけでは不可能である。本申請プロジェクトにおけるノロウイルスのカキへの蓄積メカニズムの解明を突破口として、様々な病原ウイルスの自然環境や社会環境での動態を把握し、社会的な取り組みによって感染性胃腸炎流行のトリガーとなる食品や水の汚染を極力防止することが現状を打破するための非常に有効な手段と考える。

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公開日: 2021-02-19  

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