光線力学的療法(PDT)は癌細胞に集積する光感受性物質にレーザー照射し、活性酸素の酸化作用により腫瘍を変性壊死させる。本研究は光感受性物質タラポルフィン(以下NPe6)をナノ粒子へ含有し、腫瘍の深部へ高濃度でNPe6を到達させることをその目的とした。完成したナノ粒子を電子顕微鏡にて観察、粒子径を確認した。細胞株を用いたFlow cytometryと蛍光顕微鏡を用いた解析で、 ナノ粒子封入NPe6はがん細胞内への取り込みが優位に亢進していることが示され、さらにナノ粒子にがん細胞特異的な葉酸リガンドを付加することでさらなる取り込み増強が確認できた。
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