現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前立腺特異PTENKOマウスにおいて、カロリーの45%魚油中心の高脂肪食と動物脂肪中心の高脂肪食を比較すると動物脂肪群で有意に体重が増加し、CTでの体脂肪が有意に増加した。また同時に前立腺重量も動物脂肪群で高い傾向であった。病理学的にも現在PINおよび浸潤を有する前立腺癌の領域のスコアリングを行っているが特に動物脂肪群で分化度の低い癌が増えている印象であった。またHFD60は上記二つの食餌よりさらに体重が増えることが確認され、コントロール食であるAIN-93Mはもっとも体重が低かった。前立腺重量に関してはカロリーの45%魚油中心の高脂肪食が最も低かった。また倫理委員会の承認の元別研究で採取されたヒト脂肪組織を培養し、超遠心法でエクソソームの抽出を行った。ナノサイトで小胞サイズを確認し、電子顕微鏡でその存在を確認した。またタンパクを抽出しエクソソームマーカーであるCD63発現を確認した。左記より脂肪組織からのエクソソーム抽出が当科で可能であることを確認している。またカロリーの60%の高脂肪食(HFD60)、カロリーの45%魚油中心の高脂肪食、カロリーの45%動物脂肪中心の高脂肪食、そのコントロールとしてAIN-93Mで飼育した前立腺特異PTENKOマウスをそれぞれ、5,10,10,5匹ずつ28週まで飼育し、とさつ時に体脂肪、前立腺、血液の採取を終了し、検体を保存している。
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