GC/MSによる分析は時間が掛かり、リアルタイムで空気汚染の実態をつかむことは難しいため、すぐに正確な各種揮発性有機化合物 (VOC) の濃度と症状との因果関係を求めることが困難である。そこで我々は複数の VOC を同時にリアルタイムに測定することが可能なイオン付着 (IA) 法とイオン移動度分析 (IMS) 装置を組み合わせた可搬型のIA-IMS 装置の開発に着手した。 平成29年度に装置のプロトタイプを完成させて、各VOCの移動度の理論計算を行った。平成30年度は室内濃度指針値が定められたVOCについてデータベースを作成して理論計算と比較を行った。また数棟の住宅を測定して性能の評価も行った。
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