ダム湖での水質問題(富栄養状態)を軽減する新たな技術の開発が試みられ,その結果,富栄養状態を改善する新たな技術が開発され,富栄養化に起因する諸問題(アオコ,カビ臭等)の抜本的な解決手法が示された。 2018年~2019年にかけてダム湖深層部では溶存酸素濃度が全自動運転により任意の濃度に調整され,それに伴い硝化作用(好気環境下)および脱窒作用(嫌気環境下)が繰り返し出現した。その結果,栄養塩である無機態窒素を減少(2018年-2019年,100μg/L/yの減少速度)させた。このとき,リン酸態リンが底泥から再溶出することもなかった。新たな富栄養化対策技術として世界へ広く普及することが期待される。
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