研究課題/領域番号 |
17H06881
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病院・医療管理学
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
大久保 圭祐 岡山大学, 歯学部, 客員研究員 (00802349)
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
キーワード | 社会医学 / 医療機器 / 院内感染 / 酸化グラフェン / ナノ材料 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,酸化グラフェン(GO)の物性に着目し,従来抗菌力を付与できなかった医療機器に抗菌成分を維持させることを可能にする新規材料を開発することである。 既に抗菌剤として使用されてきた塩化セチルピリジニウム(CPC)とGOを反応させ,CPC-GOを作製した。その結果,CPC-GOはCPC単体と比較して試験体(シリコン)上において高い滞留性を発揮し,尚且つ有意に抗菌効果を示した。また,GO中にCPCが十分に導入されていることを確認し,CPC-GO作製における適当な反応量を解明した(CPC:GO=1:1)。そして,CPC-GOの化学結合様式はイオン結合であることまでを推定した。
|
自由記述の分野 |
歯周病学,歯科保存学,理工系歯学,病院・医療管理学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって,酸化グラフェン(GO)に期待される多彩な応用方法の1つに,抗菌剤のキャリアとしてGOを実用化しうることの現実性をより具体化することができた。 それは即ち,GOを応用することで,物質表面に抗菌成分を維持させる新しい発想の抗菌加工剤を開発することができ,既存の抗菌剤と比較して高い持続性や抗菌成分の低濃度化が期待できる。そして,今後医療を超えた様々な分野で応用可能な技術の礎となりうることこそが,本研究の意義である。
|