研究課題
研究活動スタート支援
Bi=6.9~25.3 mass%(mass%、以下略)で試作したTi-Bi合金の磁化率は、約160~200 ppmを示した。Bi(磁化率-162ppm)量が増加するにしたがって磁化率は減少したが、目標磁化率-9ppmには明らかに未到達であった。Ti-Bi合金の金属間化合物であるTi3Bi 、Ti2Biとして試作したTi-60Bi合金、Ti-70Bi合金は大変脆く、磁化率も正であることから、これらの析出は非磁性化、低弾性化に有利でないことが分かった。
歯科理工学
近年の磁気共鳴画像法(MRI)強磁場化に伴う金属アーチファクトの問題が深刻化していることから、アーチファクトフリー合金の需要は年々高まっている。よって、MRIアーチファクトフリー合金の研究は今後も継続して行うべき研究であると考えられる。本研究ではTiに反磁性元素Biを添加した非磁性Ti合金の開発を目指していたが、目標としていた非磁性と低弾性率を達成することができなかった。しかし、Ti-Bi合金の基礎データの蓄積には貢献できたと考えられる。