本研究では、ギャンブル依存症者の回復過程を明らかにすることを目的に、ギャンブル依存症からの回復者9名に対し、インタビュー調査を行い、その結果を分析した。分析の結果、【ギャンブルをせざるを得ない環境】、【ギャンブルへの欲求】、【失ったものへの後悔】、【ギャンブルを断った生活のための準備】、【失った信頼を回復】、【経験者としての助言】の6カテゴリが見出され、21の概念が抽出された。ギャンブル依存症者が、自身の疾患を受け入れ回復に向かうために、自助グループでの仲間との語り合いの場が必要であることが示唆された。
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