骨再生治療のためには、細胞(治療用細胞)、スキャホールド(足場)、増殖因子(サイトカイン)のこれら3つの必要条件を満たすことが重要と考えられている。これまでに、我々はサケの白子より抽出したDNAを素材としたDNAスキャホールド開発した。このDNAスキャホールドは、生体侵害性はなく、賦形性及び生体分解性を有し、加齢マウスの頭蓋骨欠損部において新規骨形成を亢進する新規の骨伝導性をもつことを報告した。しかしながら、臨床応用を考えると高齢者や有病者の顎骨再建は治癒期間の遅延や感染リスク増大などの問題点があり、再生治癒期間を可能な限り短くする必要性がある。
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