研究課題
基盤研究(C)
高性能オンラインアルゴリズムについて研究し,次の通り成果を得た.まず,ページ移動問題と呼ばれるオンライン問題に対して,ユークリッド空間上で既存の性能を上回るアルゴリズムを提案した.また,k-外平面グラフと呼ばれる構造を持つネットワークのランダムな木ネットワークによるより良い近似を与えることによって,数多くのオンライン問題に対してk-外平面グラフ上で既存の性能を上回るアルゴリズムを得た.この近似は様々な最適化問題に対する近似アルゴリズムも与える.
離散構造とアルゴリズム
オンライン問題の幅広いクラスに対して既存研究を超える性能のアルゴリズム,ならびに様々な最適化問題に対する近似アルゴリズムを与えており,学術的に意義がある.これらのオンライン問題は現時点までに得られた情報のみから将来に渡ってコストを最小化するようなシステム構築や運用に付随する,困難であるが現実的に重要な課題の解決方法を提示するもので,社会的にも意義がある.