本研究では、VDM(Vienna Development Method)で用いられるモデリング言語を状態遷移モデルに導入した。これを拡張状態遷移モデルと呼ぶ。拡張状態遷移モデルとして、EFSM(Extended Finite State Machine)やEPNAT(Extended Place/transition Net with Attributed Tokens)、拡張画面遷移図を提案した。これらを用いてソフトウェアの振る舞いモデルを作成する手法や、その振る舞いモデルをVDM仕様に変換する手法、テスト充分性を評価する基準、VDM仕様に基づいてテストケースを設計する手順などを構築した。
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