研究課題
基盤研究(C)
部分領域(要部)の類似性を評価するベクタ画像検索システムの構築を目標として,以下の成果を得た.(1)ベクタ画像からの要部抽出処理として,ゲシュタルト知覚論において定性的に示されている人間の知覚特性である「群化」をモデル化した.(2)ラスタ画像からベクタ画像への逆変換処理を構築した.(3)要部間の類似判定アルゴリズムを開発した.(4)要部観察に基づくベクタ画像検索の高速化アルゴリズムを開発した.
マルチメディア・データベース
ベクタ画像は、画像内部に存在する個々の図形オブジェクトごとに構造情報が独立して記録される画像形式であり近年利用が急増している。一方で,ベクタ画像を対象とした類似検索の研究開発は研究開発の途上にあり、特に、要部観察に基づく類似ベクタ画像検索についてはその効果は確認されていなかった。本研究はこの点に着目し、要部観察に基づく類似検索の仕組みをベクタ画像の検索へと応用した点が意義がある。