研究課題
本研究課題は,多様な学習者がモチベーションを維持しつつ,様々な端末で学習できる情報倫理オンライン教育の提供を目指し,これまで申請者が行ってきた,標準化を目指したコンテンツを多言語で持続的に提供する取り組みを発展させるものであり,具体的な研究項目と今年度の実績は以下の通りである:(1) 多様な学習者への対応については,前提知識の多寡に応じコンテンツの提示方法を変更するための枠組みの運用を継続し,多様なユーザの学習環境,WebブラウザやOSに対応できるよう不具合修正を行った.加えて,コンテンツを公開するためのプラットフォームをより多くの学習環境に対応するために刷新し「学認LMS https://lms.nii.ac.jp/」として試行運用を開始するための準備を行った.(2) 学習者のモチベーションの維持に資するコンテンツデザインの検討については,インストラクショナルデザインの考え方を取り入れた新規シナリオ(電子メール,IDとパスワードの扱い,著作権の3テーマ)に基づく新しいコンテンツ「倫倫姫の情報セキュリティ教室」を製作し公開した。(3) Universal Access の実現について,前年度行った検討に基づき,e-Learningコンテンツを公開するためのプラットフォームを,Learning Tools Interoperability (LTI) に対応する実装を行った.新しいe-Learningプラットフォーム「学認LMS」は2020年3月末の時点で20機関以上から利用されており,今後の運用が期待される.同プラットフォームは,LMSからLRS(Learning Record Store)にデータを蓄積し分析する枠組みを含めたものであり,教育・学習データを利活用した教育改善の研究のパイロットケースとなり得るものを目指したものである.
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 2件) 備考 (3件)
Procedia Computer Science
巻: 159 ページ: 1720 - 1729
https://doi.org/10.1016/j.procs.2019.09.343
https://lms.nii.ac.jp/
https://github.com/uedahiro4/SCORMAdaptiveQuiz
https://github.com/uedahiro4/C3301