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2020 年度 研究成果報告書

天然および人工由来の臭素化ビフェノールのヒト曝露と体内動態研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K00574
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 放射線・化学物質影響科学
研究機関第一薬科大学

研究代表者

原口 浩一  第一薬科大学, 薬学部, 教授 (00258500)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード体内動態 / 臭素化合物 / 海藻 / 天然化合物
研究成果の概要

ヒトや海洋哺乳動物に蓄積する臭素化ビフェノール(OH-BDE)が食物連鎖を通じてヒトへ曝露される経路を検証するために、海藻や海洋生物(鯨類、魚介類)およびヒトの食事・母乳についてOH-BDEの分布特性を調べた。海藻(Sargassum sp.)に分布するMeO-BDEはヒトP450(CYP2B6)により脱メチル化されることが分かった。海藻由来のOH-BDEは、生物濃縮によりMeO-BDEとして鯨類や魚介類に残留しており、食事を通じてヒトに曝露され、脱メチル化体(OH-BDE)として血液や母乳に残留することが示唆された。

自由記述の分野

環境衛生

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒトや海洋哺乳動物には残留性有機汚染物質(POPs)と同レベルで天然由来の臭素化ビフェノール類(OH-BDE)が広範囲で検出されている。本研究では、海藻由来のOH-BDEのメチル化体が、食物連鎖により魚介類やヒト食事に検出されること、またヒトに取り込まれたMeO-PBDEは容易に脱メチル化されやすいことを明らかにした。OH-BDEは、抗菌・抗酸化能や内分泌かく乱性を有すると考えられ、そのヒト影響研究の基礎資料となる。

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公開日: 2022-01-27  

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