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2019 年度 研究成果報告書

除菌成分塩化ベンザルコニウムの低濃度吸入曝露がアレルギーに及ぼす影響

研究課題

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研究課題/領域番号 17K00585
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 環境影響評価
研究機関大分県立看護科学大学

研究代表者

定金 香里  大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教 (20322381)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード塩化ベンザルコニウム / アレルギー性気管支喘息 / アトピー性皮膚炎 / 除菌・消臭スプレー / 吸入曝露
研究成果の概要

本研究では、汎用されている除菌・消臭スプレーのアレルギーへの影響を調べるため、有効成分、塩化ベンザルコニウムをミスト状にしてアレルギーモデルマウスに反復吸入曝露し、その病態が悪化するか検討した。濃度は、市販品と同程度またはそれ以下に設定した。その結果、市販品以下の濃度でもマウスのアレルギー性気管支喘息やアトピー性皮膚炎の症状や病態が悪化した。一方、幼児期曝露が、成人性アレルギー疾患に影響しているか調べるために、若齢期のマウスにミスト状塩化ベンザルコニウムを予め曝露し、成獣期にアレルギーを発症させた実験では、喘息、アトピー性皮膚炎はいずれも悪化しなかった。

自由記述の分野

環境毒性学

研究成果の学術的意義や社会的意義

衛生意識の向上により、除菌・消臭スプレーの使用が増えている中、健康への影響も危惧されている。本研究では、有効成分塩化ベンザルコニウムの吸入曝露により、アレルギー病態が悪化することを、モデル動物を用いて明らかにした。この結果は、除菌・消臭スプレーの使用場所や回数を再考する一助になり得る。一方、若齢期の曝露は、成長後に発症させたアレルギー病態に影響を及ぼさない事が示された。しかし、安全性を担保するには、若齢期にアレルギー発症と塩化ベンザルコニウムを同時期に曝露した時の影響など、さらなる検討が必要である。

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公開日: 2021-02-19  

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