自己集積性の低分子有機物を含油排水処理用の吸着剤として応用するため、『分散→吸着→分離→有価物の回収→再生』 までの各処理操作における要素技術を抽出し、個々あるいは相互に関連させながら基礎研究を行うことで高機能化と低コスト化を両立し、既存吸着剤を代替しうる競争力を持つ排水浄化技術を開発した。分子構造を新設計した自己集積性低分子有機物をマグネタイトサブマイクロ粒子と複合化させることで、重金属や有害有機物に高い吸着力を持つだけでなく、磁気力により容易に分離可能であり、繰り返し使用による重金属等の濃縮や、リン酸などの試薬による回収および低分子有機物の再生が可能であることを明らかにした。
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