研究課題/領域番号 |
17K00717
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
竹内 有子 大阪大学, 文学研究科, 招へい研究員 (80613984)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | デザイン教育 / デザイン史 / 美術教育 / 日英芸術交流 / アートマネジメント |
研究成果の概要 |
英国で国家が芸術教育に関与したのは、西欧諸国のような美術アカデミーではなく、官立デザイン学校であった。同校は、産業振興に役立つデザイン教育を目的として1837年に創設された。19世紀後半、同校は先駆的な教育体制を構築し、サウス・ケンジントン体制として世界に知られた。本課題は、同校の素描教育の形成・デザインへの応用・英国外への影響を調査した。そして、教員がデザイン概念をどう捉え、それがカリキュラムにどのように反映されたのかについて明らかにした。同校の教師陣は美術とは異なる教育を探求し、植物学に基づき植物を用いる、独自の素描指導法を創出した。これは北米に伝播し、日本の高等デザイン教育に導入された。
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自由記述の分野 |
デザイン史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題は、公教育制度が拡充されてゆく近代を対象とした。芸術ジャンルが専門化し、デザインがアートから自律した時期でもある。デザインとは何かという問いは、芸術教育史に新しい視座を与える。官立デザイン学校に係る日本の先行研究は「図画」=美術という局限的な観点から成立しており、デザイン高等教育における教育法の分析は考慮されていないからである。また芸術史において「素描」の概念は重要であるが、産業革命以降の素描概念について論じた研究は少ない。本研究は、芸術教育において素描が重要視されどんな展開を遂げたかについて、諸外国との比較を通じて考察を行った。同校の意義の解明は、芸術文化交流史の発展にも資する。
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