研究課題
基盤研究(C)
本研究では、健常者50名、大うつ病患者19名について腸内細菌叢、腸管壁浸漏検査、血液検査dataでの比較を行った。腸内細菌叢は、two-step polymerase chain reaction (PCR) と 次世代シーケンサー 16S rRNA によって検出した。腸管壁浸漏検査はラクツロース/マンニトール検査によって求めたそれぞれ健常者群と大うつ病群との比較を行った。いくつかの腸内細菌及び免疫細胞の相違が認められたが、多様性及び腸管壁浸漏検査については有意な相違は認められなかった。
精神栄養学
本研究成果によって、腸内細菌叢構成が健常者と大うつ病患者とでは異なることが分かった。このことにより、腸内細菌構成のアプローチが治療や予防に効果がある可能性を示すことが出来た。出生早期より腸内細菌構成が確定してくることから、出生前の腸内細菌を考慮した環境への配慮、食習慣との関係についても望ましい対応について追及していく必要がある。