研究課題/領域番号 |
17K00930
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 福岡女子大学 |
研究代表者 |
中村 強 福岡女子大学, 国際文理学部, 教授 (30581912)
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研究分担者 |
飯田 綾香 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (70739169)
北垣 浩志 佐賀大学, 農学部, 教授 (70372208)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 水溶性セルロース / 腸内細菌叢 / 非アルコール性脂肪性肝炎 / 機能性食品 / 医薬品 |
研究成果の概要 |
酢酸セロース(WSCA)は新規な無色無臭の水溶性食物繊維である。WSCAは炎症性腸疾患に抵抗性を示す細菌群を増加させ,血中中性脂肪を低減することを報告した.次いでNASH病態モデルマウス(STAMマウス)に投与し、腸内細菌叢の変化、あるいは病態の改善効果について検討した。その結果、WSCA摂取は腸内細菌叢、肝機能や血糖値を改善した。具体的には、腸内細菌叢に有益なClostridium subcluster XIVa を含むOTU 940の増加させた。このものは制御性T細胞の増殖と分化に寄与することが示唆されており、NASH病態下の腸内細菌叢や肝機能などを改善効果に寄与したものと判断した。
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自由記述の分野 |
栄養学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の発症機序や病状、病態進展に極めて類似した病態動物(STAMマウス)を用い、正常な状態からNASHの病態進展、さらには腸内細菌叢との関連性やその改善が本疾患の発症予防もしくは治療に及ぼす影響を中心に検討した。 その結果、腸内細菌とNASH発症との関連性を見出すとともに、酢酸セロース(WSCA)摂取による腸内細菌叢の改善効果や本疾患の予防に有効な「機能性食品」や「医薬品」等への開発に向けた可能性を示唆した。
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